NPO アジア失明予防の会は、貧困のため十分な眼科治療が受けられず失明の危機に苦しむアジアの人々を救う支援を行っております。
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ベトナムボランティア参加レポート - 2007〜2008
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ベトナムでのボランティア活動に参加して(眼科医師 チェラトン 良子)
● ベトナムでのボランティア活動に参加して(眼科医師 チェラトン 良子) 2007/6/11~16
今回は毎日がとても忙しいなか見学を受け入れてくださってありがとうございました。
第1日目に国立眼科病院の門を初めてくぐって「すごい」の一言でした。まるでマーケットか公園の様に人の波だらけ診察室も各階につながる階段も人、人、人であふれかえっていました。眼科専門の病院と聞いていたのでまさかこれが皆眼科を受診する患者さんとは。それに300床もベッドがあるなんて。もしかして日本よりも受け入れや医療体制が進んでいるのではと思ってしまいます。手術室では10以上もある各オペ室で担当医師が1日相当数のオペをしている様子ですし看護師さんもてきぱきと働ているようにみえるのは私が頭に描いていたものとはずいぶん違っていました。でもそれはオペ室で服部先生とスタッフとのやりとりをみているうち良くわかりました。私が今みているのは服部先生がこの5年間にここでやってきたボランティアの結果なのだと。いまだに日本の病院では考えられない問題がオペ室のなかでは起こっているのに5年前って、、、ここまでするのに先生はオペ室の中で一人どんな思いで頑張ってきたのだろうか。
もう一つ見学したテレコム病院の眼科では設備の整いそれに看護師さん達の能力の高さにはちょっとびっくりしました。でもそれはそこで働いている先生方の教育がよいのでしょう。でも同じハノイ市内の眼科でこんなにも違いがあるのにはびっくりしました。服部先生のところにいらっしゃる患者さんやそれにオペをする患者さん、どなたもここまで悪くなるまでどうしてと言う方ばかりでしたが、まだ各地には眼科医に診てもらう事なく失明して過ごしている方も多いのでしょうね。現在のハノイは経済がどんどん進んで都会と田舎で貧富の差が広がるように医療でも同じ様に感じます。皆が正しい病気の知識をもって早い時期に病院に行けるようにまた誰もが医療を受けられるように望んでいます。
ボランティアは以前より興味を持っていましたが色々な形のものがあり、眼科という医療でどんなボランティアをしているのだろうかとても興味がありました。服部先生のベトナムでの毎日をみているとまずは1にも2にもパワーと体力それに粘り強さや我慢、妥協に思いやり。それから眼科の技術はもちろんの事ですね。私にこれらができるだろうか。実際服部先生の活動をみて感動しそんな先生を好きになった今回の旅でしたが自分のボランティアへの自信を少しなくした旅でもありました。
今回見せて頂いた活動は思っていた以上にハードで積み重ねが必要でしたが、でもきっとその後得られる感動や喜びって何にも代え難いものなのでしょうね。ボランティアに携わる人、受ける人双方が喜びを感じて心がリッチになれるなんてすばらしいですね。
最後に先生から頂いた本『はっちゃんベトナムへ行く』を読み終わった時にはず~っと先生を知っていたような、ベトナム滞在中に全部おきた出来事のような錯覚をしてしまいました。ほんとうにお忙しいところ気を遣って頂き、また色々な体験をさせて頂きありがとうございました。これからも陰ながら応援させて頂きます。先生お体だけはそして奥様、お母様を大事にされてください。
感謝をこめて